毛呂山の植物
和 名 オオデマリ(てまりばな) 科 名 レンプクソウ
学  名  Viburnum plicatum Thunb. var. plicatum
 ヤブデマリの園芸品種で,観賞用として庭園に栽培される落葉低木.まれに野性のものがある枝の先に,大形の集散花序をつける.花はすべて装飾花で,雌しべも雄しべも退化して生殖の機能はない.
 ヤブデマリとの違いは,花を見れば一目瞭然であるが,花のない時期には,葉が同定のポイントになる.ヤブデマリよりも,葉にまるみがあり,側脈の数が多い.
 2018/5/3 阿諏訪:林縁
 ※ 母種といわれるヤブデマリ(Viburnum plicatum var.tomentosum)に変種名がついて,変種のオオデマリが承名変種という逆転現象が生じている.
 ひとつひとつの花をよく観察すると,完全に雄しべ・雌しべが退化した装飾花と,雄しべがはっきりと備わった花とがあることが分かる.