毛呂山の植物
和  名 ヌスビトハギ 科 名 マメ
学  名  Desmodium podocarpum DC. subsp. oxyphyllum (DC.) Ohashi
 野原や道端に生える多年草.3複葉で小葉は披針形.中央より葉柄側の方が幅が広い.9月に総状花序を出し,淡紅色の花をつける.果実にはかぎ状の毛があり衣服に付く.イノコヅチとともに泥棒草と呼んでいる.
 2022/8/25 宿谷:遊歩道
 まばらな総状花序.

  
 果実にはかぎ状の毛があり衣服に付く. 右:果実の接合部附近・かぎ状の毛.

ヌスビトハギの仲間一覧
 よく知られている「ひっつきむし」の代表として「ヌスビトハギ」があげられる.この仲間は小節果がつながっており,鈎毛でもって人にくっつき運ばれる.よく似ている仲間の区別を葉の形,花,果実で確認できる.
植物名 果実
アレチヌスビトハギ 3出複葉 小葉:披針形 ・下面多毛 花弁:紅色 蝶形
旗弁:大
4〜7個の小節果 
鈎毛密生
ヌスビトハギ 3小葉羽状複葉 頂小葉:卵形・葉柄側幅広 花弁:淡紅色 小型の蝶型 2個の小節果 鈎毛
マルバヌスビトハギ 小葉:丸く多毛
頂小葉:広倒卵形 
花柄・萼に白毛 2個の小節果
ヤブハギ 茎の下部に集約 互生 狭卵形3小葉 蝶形で3〜4mm 2個の小節果 鈎毛 短い柄
フジカンゾウ 小葉2〜3対 奇数羽状複葉 まばらに毛有 長い総状花序 淡紅色 8〜10mm 1〜2個の小節果 鈎毛 短い柄