毛呂山の植物

羊歯のふえかた

  羊歯の育て方

 小型の透明な容器に水を入れ,園芸用の液体肥料を1滴加える.水面に胞子を薄く散らし,透明な蓋をして,水の蒸発を防ぐ.容器は明るい室内に置く.

  胞子の芽生え

 やがて,胞子から葉になる細胞と根が出てくる.
  前葉体が育ってきた

 葉になる細胞の数が増えてきた.根も数が増えてきた.葉はやがてハ−ト形に成長していく.この頃の葉は「前葉体」と言って,本当のシダをつくる準備をしている.
 ハ−ト形になり始めた
 前葉体が完全に育った

 ハ−ト形の前葉体には雄器と雌器(雄花と雌花にあたる)ができて受精が行われる.

 造精器ができはじめた

 球形の造精器が10個ほど見える.
  熟した造精器

 造精器は壺状で,6〜10個の細胞で作られている.その中に普通は64個の精子ができる.
 若いシダが出来てきた

 受精後,1つの前葉体からは普通1本のシダが育ってくる.大きさは,まだ1pくらいで,かわいらしい.
 自然の中でも見られる

 ハート型の前葉体,大きさは1pくらい.各々の前葉体からシダの本体が伸び出している.(宿谷の滝付近で採集)